猫ドアを設置する
ある時、ねじくんがいないことに気付いた。でも、かすかにニャーニャー聞こえる。洗面所だ!気付かずにドアを閉めてしまった。またある時、東京へ出かける道中で、ばおくんに「いってきます」を言わなかったことに気付いた。次第に不安でいっぱいになっていく。もしかしたら和室に閉じ込めてしまったんじゃないか。もし、ばおくんが和室で寝ていたら、私が東京から帰ってくるまでの間、ごはんも食べられず、トイレにも行けない。どうしよう!閉じ込めてしまったかも!と、家に引き返したことがあった。(ばおくんは別の場所にいたので、閉じ込めてはいなかった)
某日、別件で大工さんが来たときに、猫のための猫ドアを取り付けてもらった。猫ドアがあれば、誤って閉じ込めてしまうこともない。
大工さんが設置した念願の猫ドア
猫用のドアは、2019年当時、Amazonで1500円くらいで購入した。通常、こういうペットドアは開き戸に取り付けるものだけど、私が付けたいのは、洗面所を仕切る引き戸だった。引き戸の場合、ペットドアの厚みを考慮しておかないと、引き戸が途中で引っかかってしまうが、そこはプロの大工さん。ちゃんと引き戸が完全に開ききるように、完璧に取り付けてくれた。

大工さんが取り付けてくれたペットドア。完璧!プラスチックのドアは鼻に当たって嫌がるので、取り外した。ドアの代わりに小さなカーテンをつくろうと思っていたけど、結局そのまま貫通した状態で使っている。

ペットドアは厚みがある。引き戸の隙間に引っかからないように、取り付けてくれた。ペットドア自体も、若干ゆがんでいるが、この程度は使用するにあたって気にならない。

自分で猫ドアを設置する
洗面所とは別にもう一ヶ所、和室にも猫ドアを取り付けたいと常々思っていた。和室にはキャットウォークがあって、ここから毎日外の景色を眺めるのが日課になっている。いつも猫たちが和室を自由に行き来できるように、引き戸を開けっぱなしにしているけど、本当はドアを閉めたい。ここにも猫ドアがあれば…。
大工さんが取り付けてくれた猫ドアを参考に、自分で設置してみようか。うまくいくだろうか。
(1)猫ドアの型紙を用意する
猫ドアは前回同様、Amazonで同じ商品を購入した。付属の型紙は、「SM」「L」「XL」の3種類あって、猫に合わせて切り取る。ばおくんは小柄だから「SM」でよさそうだけど、ねじくんは大きいので「L」がいい。型紙には、英語で取り付け方が書いてある。

(2)戸袋に猫ドアが引っかからないか確認しておく
猫ドアは結構厚みがある。引き戸を開けるときに、猫ドアが戸袋にうまく入ってくれないと、引き戸が完全に開かなくなる。取り付ける前に、事前に確認しておく。今回は大丈夫そうだ。

(3)型紙に沿って、ドアに下書きする
大工さんが設置してくれた猫ドアと同じ高さにする。高い位置に設置すると、跨ぐのが大変になってしまう。自然にくぐれる高さに。そして、ドアの周囲には木材の芯が入っているので、あまり端っこにならないようにする。大丈夫かな。どきどき。

(4)ドアの四隅に穴を開ける
インパクトドライバーに大きめのドリルビットをセットして、ドアの四隅に穴を開ける。

(5)ノコギリで下書きどおりに切って、穴を開ける
ドリルで穴を開けたところに、細いノコギリの歯を差し込んで切っていく。最初、100円ショップで購入した細いノコギリを使ってみたけど、まあ全然切れない!使い物にならず。別のノコギリを使っても、全然切れない。ドア、頑丈すぎる。しかも、ドアの表と裏には空洞があるので、ノコギリの歯を垂直に入れないと、裏側は下書きとは全然違った形になってしまう。大工さんはいとも簡単にやっていたけど、あれは熟練の技だったのだ。

ざっくりいった。もう後戻りできない。
型紙では、上2つの角が直角、下は角丸になっている。でもこの角丸部分がノコギリではきれいに切れない。そもそも、猫ドアを被せてしまえば直角だろうと、角丸だろうと関係ないというのは、最後の最後で判明した。穴を開けるときは、四角形でいいのだ。
穴が空くまで、何時間かかっただろう。あまりにも大変で、途中で投げ出したくなった。なかなか切れない右側の部分は芯が入っていた。切っちゃって大丈夫かな、と心配だったが今さら後戻りもできないので、前進あるのみ。
\ 貫通おめでとう! /

(6)切り口をヤスリで削る
ノコギリでザクザク切ったところがガッチャガチャなので、ヤスリをかける。猫ドアを取り付けてしまえば切り口など見えないが、ある程度はきれいにする。木くずもたくさん出たので、最終仕上げの前に掃除機できれにしておく。

角丸の部分は、ノコギリではうまく切れなかった。猫ドアを被せてしまうので、無理して型紙どおりにせず、直角でもよかった。

この切り口、苦労の跡がにじみ出ている。もうどこが正しい線なのかもわからない。でも、猫ドアを取り付けると、この苦労の跡もすべて帳消しになるのであった!

(7)猫ドアを取り付けて仕上げる
あんなにガチャガチャだった穴も、猫ドアを被せてしまえばこの通り!見た目、大工さんが設置してくれた猫ドアと変わらぬ美しさ。

四隅を付属のビスで固定し、ビス穴の上からプラスチックのパーツをはめ込んでいく。

猫ドア完成!
\ ヤァアアアア!!! /

ばおくんはなかなか勇気が出ない。

ねじくんもばおくんも、このプラスチックのドアが鼻に当たるのを嫌がるので取り外して使っている。これで和室に閉じ込める心配もなくなった。冬はこの和室のドアを開けておくと寒いので、閉めている。猫ドアは貫通しているけど、節電にもなっていると思う。


