猫飼いの悩み
白猫兄弟のねじくんとばおくんがやってきたのは2018/8/7、夏の暑い日だった。あれから5年、モノクロの生活がカラーに変わり、毎日楽しく過ごしている。ただ、今までのようにふらっと旅に出ることはできなくなった。それがとても悩ましい。

左がねじくん、右がばおくん
近くに住むお友だちにキャットシッターをお願いしたこともあって、そのおかげで私はUAEでサッカー観戦し、帰りにエジプトに立ち寄って帰国することができた。本当にありがたかった。ただ、何度も願いするのは申し訳ない。猫を飼ったことがなく、家が近いというだけでお願いしてしまった。
1週間ほど都内の病院に入院したときは、週末だけ東京から弟がやってきて猫のお世話をしてくれた。弟は大の猫好きで、1日中猫とゴロゴロしているような人間だ。家族なので、家の鍵を預けてもまったく心配いらない。ただ、離れて暮らしているので、そう気軽には頼めないし、弟もあまり頻繁には茨城のこの家に来てくれない。
入院中、弟が来られない平日は近くに住むRさんにお願いした。Rさんは、私が仲よくしているおじいちゃんの仲間で、よくみんなでサッカー観戦している。入院中、室内カメラで観察していると、猫たちはずっと窓の外を見て、私の帰りを待っている。そこへ、Rさんがやってくると、足下にすり寄ってはごはんをもらっていた。おもちゃで遊んだり、ブラッシングしてもらったり、本当によくしてもらった。術後でぐったりした状態で室内カメラを観察し、しくしくと泣いては、1日も早く退院させてくれ!と先生に懇願する日々だった。
そんなふうに、家族や友人を頼る以外に私は外泊などできない。大阪出張のときは、朝早い飛行機で飛び、最終便で帰宅する。日帰り大阪はなかなかキツイ。やっぱり信頼できるキャットシッターさんにお願いしたい。
私の暮らす地域には、都市部のようなキャットシッターのサービスがない。信頼できるサービスを比較検討する以前に、事業者が1件もない。便利屋さんの「ペットのお世話します」という広告を見ることはあるが、恐らくペット関連の資格を所持していないし、ただお金が欲しいだけで、猫を大事に扱ってくれるか、家の鍵を預けても大丈夫かと考えると、便利屋さんに依頼しようとは思わない。
留守中の猫たちは生き物であって、私の大事な家族だから、大事にお世話してくれる人はいないものだろうか。
ふと、私と同じような悩みを持つ人は多いのではないかと思い至った。それならば、私がこの地域で、キャットシッターサービスを開業しようか。信頼できるキャットシッターさんが近くにいれば、安心していつでもお出かけ、お泊まりできる。
わが家のねじくんばおくんのキャットシッター問題は何一つ解決していないが、それはそれとして、お客さまの猫ちゃんを信頼して託してもらえるようなキャットシッターになろうと思う。