【愛玩動物飼養管理士2級】受験しました
2024/11/24、「愛玩動物飼養管理士2級」試験当日。資料請求したのが2023年11月なので、ここまで丸1年かかった。長かった!この1年、ずっと頭の中に試験のことがあったが、正直なところ合格率80%なのでそこまで猛勉強しなくても大丈夫じゃないかと若干甘く見ていたところがある。その反面、合格率80%なのに不合格だったらという不安も大きかった。

愛玩動物飼養管理士2級、試験時間は75分
試験時間は75分、60問出題された。ゆっくり解答したあとで全問見直しするくらいの時間もあった。それでも、夏の課題報告問題を全問解答できるくらい復習してもわからない問題がいくつもあった。
合格点および試験結果の点数等は非公開なので、半分できればいいのか、8割正解しないといけないのか、その辺がまったくわからない。6割正解できれば合格と書いているサイトも見かけたが実際はわからない。そして、自分がどのくらい正解できたのかもわからない。とにかく、合格発表を待つしかない。
試験会場

全国33ヶ所一斉試験の東京会場は、高田馬場駅からほど近い東京富士大学だった。神田川にまたがる校舎の本館、五号館、二上講堂の3会場で同時開催された。1級と2級の受験者がそれぞれの会場に分かれて受験する。
愛玩動物飼養管理士の試験は年に2回ある。毎年1級と2級合わせて約10,000〜15,000人の受験者がいるので、今回の11月試験はその半分5,000〜7,000人が受験するということだ。受験会場となった教室はたくさんあるので、受験票に書かれた自分の教室を見つけて着席する。大勢の受験者を前に、これほど多くの方が自分と同じように勉強してきたのだなと実感する。
試験当日のスケジュール
13:00 開場
13:35 試験説明
14:00 試験開始
15:15 試験終了
15:30 退室
試験中は机の上に受験票、身分証を置いたまま。いつも付けているApple Watchは電源を切ってしまっておき、アナログな腕時計に付け替えておく。教室に時計はあるものの、やはり腕時計はあった方がいい。その他えんぴつ2本、消しごむ2個のみ。消しごむは転がったときのために、予備を用意している。
試験説明後、解答用紙(マークシート)が配布される。この解答用紙には既に受験者名、受験番号が印字されていて、受験番号のマークシートも印刷で塗りつぶされている。間違いがなければ署名する。
問題用紙は課題報告問題とよく似ていて、1級と2級が1冊にまとまっている。表紙に受験者名を記入し、試験開始時間を待つ。5分くらいシーンとした時間があっただろうか。2級の受験者は間違っても最初のページから解答してはいけない。2級の1問目までページをめくって試験を開始する。
試験終了後、解答用紙と問題ともに回収される。そのため、自分の解答が正しかったのか、どのくらい正解できたのかを確認することができない。なんとなく記憶を頼りにテキストをめくって正否を確認するしかない。
マークシートは1問解答するごとに塗りつぶす
夏の課題報告問題141問は、8問不正解だった。間違えたその8問をチェックすると、すべて解答していた。なんと、マークシートの塗り間違いだった!本番ではこんな単純なミスをしない!と肝に銘じた。
問題を全部解いてから一気に塗りつぶすとズレる可能性があるので、1問ずつ慎重に塗りつぶした。
いずれは愛玩動物飼養管理士試験もマークシートではなく、パソコンに向かってカチカチ選択していくCBT試験に移行していくのかもしれない。CBTなら受験終了と同時に合格、不合格が画面に表示されるのでわかりやすい。ただ、愛玩動物飼養管理士は合格点が非公開なので、試験終了後に合格ラインを調整するような場合は、即時に合否は出ないかもしれない。
愛玩動物飼養管理士2級の試験内容
試験はとても難しかった。試験会場を退室し、受験生が一斉に駅へと向かう道中、みんな口々に「難しかった」「あんなの課題になかった」とため息をついていた。私もそう。今回の試験は、いくら課題141問を完璧に勉強してもダメだったのだ。とはいえ、あの2冊の分厚いテキストを最初から最後まで理解し、暗記することは不可能だ。なにせA4サイズのテキスト1冊400ページほどある。それが2冊もある。
愛玩動物といっても興味のある犬や猫の学習は楽しいと思えても、トカゲやヘビ、カメ、鳥類などは何度読んでもなかなか頭に入らなかった。
例えば、ハムスターの問題で頬袋があるかどうかと聞かれると、実物のハムスターを見たことがないのでわからなかった。しかしハムスターを飼ってる人には、こんなサービス問題ない。試験中にふと、とっとこハム太郎を想像する。ハム太郎、ほっぺが膨らんでいたような気がする。しかし、頬袋といえばリスだし、これは引っかけ問題なのでは?と悩んだりした。実際にはハムスターに頬袋はある!ということで、これは不正解だった。こういう問題は課題報告にはないので、テキストを隅々読んでいないと解答できない。
広井辰太郎といえば「あはれみ」なのだが、出題されたのは当時の雑誌「太陽」とか「中央公論」だった。普通に「あはれみ」出してよ!と思った次第。

この課題報告問題よりずっと難しく、解答しにくい問題が出た。
猫の出題は落とすわけにはいかないと重点的に勉強したが、「猫の社会化」について問われると悩んでしまった。猫の社会化は犬の社会化よりも遅いかどうか、よくわからなかった。テキストをめくると「犬ほど社会行動が複雑ではないので、さほど複雑な社会化は起こっていない」などと書かれている。この辺はテキストを読んでいても記憶してはいなかった。
犬はかかとを地面につけず、指先だけで歩く「指行性」の動物だという問題も、試験中に犬の足を想像して解答した。これも課題報告にはなく、テキストをよく読んでいるときちんと書かれている。書かれてはいるが、さらっと見逃していた。そういう問題が多かった。
とにかく、60問の試験は半分以上は自信を持って解答できたが、危うい解答が想像以上に多かった。
愛玩動物飼養管理士2級の勉強について
夏に課題報告問題を解答して提出した。A4サイズの冊子で、1級と2級が1冊にまとまっている。2級は141問で、最初はまったく解けなかった。1問解くだけで10〜20分かけて調べながら解答していった。
2冊の分厚いテキストから該当箇所を探し出して答える作業を繰り返すうちに、テキスト2冊を使った学習が網羅できるようになっている。9月には提出した課題の実力判定表と課題報告問題解答集が届いた。この課題報告問題解答集もよくできていて、問題と解答、解説がまとまって掲載されているので、この1冊すべて解答できるように何度も復習した。苦手分野は5回、6回と正解できるまで繰り返した。
スクーリングの資料もまたとてもよくまとまっていて、テキスト2冊がギュッと要約されていたので、図解も多く、理解する上で大いに役立った。
上記の課題報告問題とスクーリングの資料、そして随時テキストを使って勉強した。世界各国の動物愛護の取り組み、日本の動物愛護についても知ることができた。動物の体のしくみはもちろん、歴史や医療、倫理、法律、福祉なども幅広く学習できた。
- 犬よりも猫の飼育数の方が多い。
- 子どもの数よりペットの数の方が多い。
- 動物愛護についての法律は時代とともに改正されているが、日本の動物愛護は世界と比べてかなり遅れている。
- 猫の目が夜光るのは、網膜の裏にタペタム(輝板)という反射板があるから。
- 猫の上顎、前歯の裏側にはヤコブソン器官(鋤鼻器)があり、フェェロモンなどのにおいを分析する役割がある。
- 世の中みんなが動物好きではない。動物が嫌いな人は4人に1人いる。
受験結果はさておき、こうした知りたかったことを知ることができて、自分の知識が広がったことが実感できるので、愛玩動物飼養管理士を受験してよかった。
愛玩動物飼養管理士2級の試験結果は、試験から5日後
- 11/24(日)試験
- 11/29(金)13時 マイページにて合格発表
5日後の合格発表を待つ。